お部屋のインテリアを考える上で、外せないのがソファです。
ソファが与える印象が、部屋のイメージを決めると言っても過言ではありません。
ソファは安いものでも数万円、高いものだと数十万円から数百万円するものも存在します。
大きな買い物だからこそ、選ぶ際はいつもより慎重になりますよね。
ここでは、ソファを選ぶ際のポイントを4つ紹介しています。
自分のお気に入りのソファを見つけて、快適でリラックスできる空間を作りましょう。
ソファを選ぶ際のポイント
サイズを決める
まずはソファのサイズを決めていきましょう。
ここで言う「サイズ」というのは、買いたいソファが何人用かということです。
自分だけが座れる1人用でいいのか、
それとも家族で使うために大人数用がいいのか。
これに関しては、すでに自分の中で決まっている方もいるかと思いますが、一応どのようなサイズがあるのかを紹介したいと思います。
1人掛けソファ
まずは1人掛けソファです。
これはサイズが非常にコンパクトで、あまり場所を選ばずに置くことができます。
一人暮らしのお部屋に置くと、部屋が一気におしゃれな空間に変わることでしょう。
幅は60〜90cmが主流です。
2〜2.5人掛けソファ
2〜2.5人掛けソファは、恋人と一緒に使いたい方や、1人で使うけどゆったり使いたかったり横になりたい方におすすめのサイズです。
一人掛けソファと比べても2倍ほどの大きさなので、お部屋の印象もソファのカラーやデザインに影響されます。
自分の理想のお部屋をイメージしながらカラーやデザインを決めるようにしましょう。
幅は130〜180cmが主流です。
3人掛けソファ
3人掛けソファは、家族で使用する場合におすすめです。
サイズもかなり大きく、寝転がっても余裕があるものが多いです。
このサイズになると、部屋の印象に非常に大きな影響を与えるので、ソファの雰囲気に合わせるように、その他のインテリアを決めていくのもアリかもしれません。
バネの種類を決める
ソファの座る部分には、座った時の衝撃を和らげるためや、座り心地の安定感を高めるためにバネが使用されています。
このバネにもいくつかの種類があり、それによって座り心地や耐久性が変わってきます。
ソファのバネには、大きく分けて「ポケットコイル」「コイルスプリング」「S字バネ」の3種類があり、それに「ウェービングベルト」という布製の衝撃吸収素材を加えた4種類の中から自分の好みに合わせたものを選んでいくことになります。
では、それぞれの特徴を説明していきます。
ポケットコイル
ポケットコイルは立体的なバネで、コイル状のバネを1つ1つ袋で包み込んで、それを座面に敷き詰めるようにできています。
1つ1つのバネが独立しているので、面ではなく点で受け止めてくれます。
バネの密度が高いので、座った部分がフィットするような感覚で、座り心地が非常にいいです。
コイルスプリング
連結したコイルが一面に並んでいるのがコイルスプリングです。
ポケットコイルとは違い、面で受け止めてくれ、しっかりとした跳ね返りを感じることができます。
適度な硬さで、安定感のある座り心地です。
Sバネ
Sバネは、S字型の平面構造の金属バネです。
特徴としては、座る部分によって座った時の柔らかさが変わることが挙げられます。
真ん中は、張りが弱いので沈むような感覚ですが、端に行くにつれ張りが増していき、少し固い感覚になっていきます。
ウェービングベルト
ウェービングベルトは、金属ではなく布製のバネです。
布なので、金属に比べて優しい感じの座り心地になります。
また金属を使ってないので、軋む音などがしないのも特徴の1つです。
ただ、金属のバネに比べるとやはり耐久の面ではやや劣ります。
生地を決める
天然皮革(本革)
天然皮革(本革)とは、牛や馬、豚などの動物の皮に「なめし」などの工程を加えたものを指します。
天然皮革は、他の生地と比べて劣化しにくく、良いものであれば10年〜20年もしくはそれ以上もつこともあります。
使えば使うほど味が出てくるのが天然皮革の特徴で、少しずつ自分の体に馴染んでいきます。
また、「エイジング」と呼ばれる経年による変化も、天然皮革の醍醐味です。ツヤが出て色や手触りが変化していくなど、味わい深くなっていきます。
天然皮革は動物の皮をそのまま加工しているので、カラーバリエーションが少ないですが、落ち着いた色合いで大人っぽい雰囲気を出すことができます。
人工皮革
人工皮革とは、人工的に天然皮革に似せて作られた素材のことです。
人工的に作られているので、品質を均一に保ちながら量産することができ、価格を抑えて提供することができます。
天然皮革に比べると耐久性は劣り、人工皮革の寿命は約3年と言われています。
着色することができるので、カラーバリエーションが豊富で、天然皮革では出せない色のソファを作ることができるのが特徴です。
ファブリック
ファブリックは、コットンやポリエステルなどを使った布製の生地のことをいいます。
温かみがあり、柔らかくなめらかな肌触りが特徴です。
この素材も人工皮革同様カラーバリエーションが豊富で、さらにファブリック素材のソファは北欧風やハワイアンなどの少し独特なデザインのものも存在します。
デメリットとしては、濡れるとシミになりやすく、また摩擦などにも弱いことなどが挙げられます。
カラーを決める
ソファの色は、お部屋の雰囲気を決めるうえで重要なポイントです。
今の部屋のインテリアに合わせてソファの色を決めるのか、
それとも、ソファの色に合わせて他のインテリアを決めていくのか。
お部屋の主役になり得るソファだからこそ、色のバランスや組み合わせにはこだわりたいものです。
ここでは、それぞれの色がもつイメージをご紹介します。
自分がどんな雰囲気の部屋にしたいのかを思い浮かべながらご覧ください。
黒
黒は、高級感を感じさせてくれる色です。
黒色のソファがあると、お部屋が引き締まった印象になります。
ただ、黒は威圧感や閉塞感を与えやすい色なので、他のインテリアとのバランスをとりながら配置しましょう。
グレー
グレーは、落ち着きを与えてくれる色です。
また、上品な印象も与えることができ、
さらに協調性のある色なので、他のインテリアとも合わせやすい色です。
白
白は、清潔さを感じさせる色です。
部屋を明るい印象にすることができ、閉塞感を軽減することができます。
汚れが目立ちやすいのが難点です。
赤
赤は、情熱的な色です。
活力を与えてくれる色で、やる気をもたらしてくれます。
落ち着いた雰囲気とは相反する色なので、取り入れる際は注意が必要です。
青
青は、心を落ち着かせる効果がある色です。
リラックスさせたり集中力を高めることができます。
部屋に青色のソファを置くことで、清潔感や清涼感を感じる部屋になります。
緑
緑は、気持ちを穏やかにする色です。
自然を感じさせる緑は、青同様リラックス効果を期待できます。
ゆったりと過ごしたいリビングなどに配置するといいでしょう。
ソファを購入する際の注意点
部屋にちゃんと運び込めるか、搬入経路の確認
ソファを購入する際に注意したい点は、買ったソファがお部屋まで運び込めるのかという点です。
せっかくお気に入りのソファを購入したのに、部屋に運び込めないということにならないように、以下の点をしっかり確認しておきましょう。
- お部屋までにエレベーターがある方は、そのエレベーターに入るのか
- 階段がある方は、その階段を通る幅なのか、また踊り場で回すことができる幅なのか
- 家の玄関を通すことができる幅なのか
- 家の廊下を曲がることができる幅なのか
このような点に注意しながら、ちゃんとお部屋までソファを運び込めるのかを事前に確認しておきましょう。
今の時代はレンタルも
まとめ
以上が、ソファを選ぶ際のポイントと購入する際の注意点になります。
ソファといっても、サイズやバネ・生地の種類、カラーバリエーションなどにそれぞれ違いがあり、その違いが肌触りや座り心地、耐久性を左右します。
ここで紹介した4つのポイントを考えながら、自分にピッタリな一品を見つけて、快適な生活を送りましょう。